KNXとは?
KNXは、住まいやビルの設備を一つのネットワークでつなぎ、自動でコントロールできる国際標準のシステムです。照明や空調、ブラインド、セキュリティなどをシームレスに連携させることで、より快適で効率的な空間を実現します。世界中で採用されているこの規格は、将来の拡張性にも優れており、スマートな暮らしを支える確かな土台となります。
KNX認定制度とトレーニングセンター
KNXには国際的な認定制度があり、設計・施工を行う技術者はKNXアソシエーションの認定トレーニングを受講する必要があります。世界中に500以上の認定トレーニングセンターがあり、日本でも徐々に教育体制が整いつつあります。これにより、安定した品質と将来的なサポートが保証されています。
対応製品とメーカー
KNXは世界中の400社以上のメーカーが製品を提供しており、照明スイッチや空調コントローラー、センサー、タッチパネルなど、多種多様な機器と組み合わせて使用できます。当社ではGIRA、JUNG、ABB、Zennioなど、信頼性の高いKNX対応ブランドを取り扱い、お客様のご要望に最適なソリューションを提供しています。
日本におけるKNXの現状
日本ではKNXの導入はまだ限られていますが、高級住宅や外資系ホテルを中心に着実に広がりつつあります。グローバル対応や省エネ設計を重視する建築プロジェクトで採用されるケースが増加中です。国内でも技術者の育成や対応機器の整備が進み、今後の普及が期待されています。世界標準のスマートシステムとして、KNXは日本市場でも注目されています。
KNXの仕様
KNXはツイステッドペア(TP)、無線(RF)、IP/Ethernetなど、複数の通信メディアに対応しており、建物の規模や構造に合わせて柔軟に設計できます。
KNXはISO/IEC 14543-3に準拠した世界共通の規格で、世界中の400社以上のメーカーが対応機器を提供しています。
すべてのKNX機器は専用のソフトウェア「ETS(Engineering Tool Software)」で統一的に設定・管理でき、拡張やメンテナンスも容易です。
KNXの特徴
KNXはオープンプロトコルであり、世界中の400社以上がKNX準拠製品を提供しています。メーカーに縛られず、異なるブランドの機器を組み合わせて使えるのが大きな強みです。長期的な保守や機器交換の自由度も高まります。
KNX Secure(KNX IP Secure / KNX Data Secure)により、通信内容を暗号化することで、IoT時代のサイバーセキュリティにも対応。スマートホームでも安心して利用できます。
KNXは、小規模な住宅から大規模な商業施設、ホテル、公共施設まで、建物の規模や用途に応じて自由に構成できます。将来的に機能を追加する場合も、最小限の工事で対応可能です。